POI Architecture
POI の考える建築。
それは、『強』『用』『美』の備わったバランスの良い建築です。

建築は古来より『強用美の理』が備わっているべきもの()とされてきましたが、これは現代に建築をつくる上でも変わらない理念と考えています。『強』は建築の物質的な構造、『用』は実用性、『美』は文字通りの感覚的なものです。

紹介するコンテンツは、このような『強用美の理』の建築を実現するため、日々のデザイン生活の中で集められた情報や考え方から構成されます。デザインの一般的なものから、構造・工法や設備などの技術的なもの、材料や素材といった部材やディテール、建築法規や制度の話など広範な範囲に及んでいくと思いますが、コンテンツを通して、POI_STYLEについてより良くご理解いただけたらと思っています。( 随時更新予定!!)

New !ビフォーアフター

最近、『ビフォーアフター』というテレビ番組にハマッテます。

テレビ朝日で放映されているものですが、多くの建築上の問題を抱えた家を「匠」と称した建築家や工務店の現場監督が次々と魔法のように趣向を凝らしてリニューアルし、住まい手側が感動していくというドラマをバラエティー仕立てに編集した番組です。演出や脚色ディテールの派手さが気になりますが、それを差し引いても結構楽しいものです。

この番組の私の関心は、「匠」のリフォーム解決術にあります。
解決術のひとつひとつは「匠」のセンスによって多様ですが、その多くは、依頼者の住まいに対する「かけがえのない」歴史や記憶を尊重しつつ、新しい生活にそれらを吹き込んだ手法を採用しています。

依頼者の「かけがえのないもの」を探りだし、それを空間化していくことを手っ取り早く見て取れる。
『ビフォーアフター』は、あらためてリフォームの楽しさを発見できる良い機会です。

ライフスタイルと土地探し

建築をつくる前に、土地がなくては・・・。
新しい土地は、どこにどのように暮らしたいのかという自分自身のライフスタイルを方向づける基盤となるものです。それだけに多くの情報の中から取捨選択していくことになると思いますが、情報の一般的な理解として、

『駅から○○分で○○uで通勤○○分、周辺の利便施設には○○があって、光が良く当たって、風通しが良くて、車が利用しやすい、・・・。』

というものになりがちです。、そこの場所ではどういう生活が可能なのかということを総合的に考えているつもりでも、それがけっこう部分的な情報でしかなかったりします。建築設計者の実務的な視点で言えば、都市計画法や建築基準法、条例や地区協定などの目には見えない法規制(例えば、用途地域、建ぺい率、容積率、防火地域、斜線制限、高度地区、接道条件、日影規制、採光規制など)やインフラ敷設状況(上下水道や電気・ガスの有無)や地盤(地質)の状態といった情報をひとつの土地やその周辺から確認します。さらに、このような土地にからむ目に見えない規制を踏まえて、その土地にどのような建築が建設可能かという実際の生活の場所に関わるイメージ(建物の形態から素材など)や木造、鉄筋コンクリート(RC造)、鉄骨造(S造)といった建築構造の選別といった、新しい建築で行われるライフスタイルに関わる範囲までイメージを膨らませます。

このように、実際に建てる前の土地から読み込む情報の量と質が、その後の建築の質に大きく関わってくることから、土地とライフスタイルは、表裏一体の微妙な関係となり、土地探しのプロセスでライフスタイルのイメージを膨らませていくことが大切ではないでしょうか?

建築づくりの第一歩!企画設計

おそらく、建築をつくりたいと思っている方々は、色々な夢を抱きそれを実現したいと思っているでしょう。建築のデザイン性が依頼者のイメージにフィットすることが建築設計では重視されがちですが、それと同時に、1度建築してしまえば10年、20年、30年と建築物は立ち続けるという視点から、建築設計は将来設計と一緒に考えるものといえます。

住宅であれば、自分や家族の将来をも包容する生活基盤としての建築、店舗などであれば、ランニングコストや収益から逆算して得られる設備投資としての建築、いずれも建築を作るために多額の投資をし、それを長い間かけて返済していくリスクを背負います。(自己資金が豊富にあれば別ですが・・・)そのため、個人・法人を問わず各々の収支バランスの中で無理のない将来ビジョンを立てることが重要となり、その中で特にコスト比率の高い建築計画のコストとスケジュールを把握し、資金計画を行うことは、依頼者の将来ビジョンに大きな影響を与えてくるでしょう。
ここで、建築計画をお考えのみなさんに検討していただきたいのは、設計事務所が行う企画設計です。
設計事務所が行う設計は、企画、基本、実施と3ステップ(→参照)ありますが、この企画設計では、敷地や周辺環境(インフラ)、敷地に伴う法規などの現実の状況を踏まえて、建築計画のコストとスケジュールを予測することができます。基本設計、実施設計と設計段階を深めていくことでよりリアルなコストを算定できますが、それらの段階まで建築計画に伴うコストやスケジュールを不透明に進めて行くことは、計画上好ましくありません。また、基本設計、実施設計というレベルでは、企画設計よりも設計の密度が増している分だけ、設計上のコストも膨らみます。(それでも建築工事費に比べれば数%の支出に過ぎませんが・・。)
 
住宅展示場でモデルルームを見て、比較検討するのと同じように、
設計事務所の企画設計をうまく利用し、将来を考えることが建築づくりの第一歩と考えています。

固有の建築?

たとえば、住宅。そこに住まう人はみんな個性を持っているけれど、その器から内部の間取りまで、似たような住宅が多い。そんな中で、自分あるいは自分の家族に最もフィットした生活の器があれば、みんなもっと楽しくのびのびと暮らせるはず。世に溢れ出ている戸建てや賃貸も不動産屋やハウスメーカーによって供給されたビジネスの産物としか思えません。そんな住まいに現代人の多くは住まわされているといった感じを受けています。もっとわがままに自分たちの暮らしを見つめ直してみることが、固有の建築の始まりです。
 
⇒例えば、楽しさ、くつろぎ、やすらぎ、かっこよさ、目立つ、落ち着きのある、緑あふれる、光あふれる、 土を感じる、空を感じる、風通しが良い、ペットと一緒、独りで暮らす、子供が楽しめる、 夫婦・家族一体の住まい、夫婦・家族間でのプライバシー確保、吹き抜けのある、天窓がある、光溢れる部屋、 アトリエがある、SOHO、中庭がある、書斎がある、収納が多い、らせん階段がある、個室の数が多い 、光豊かで風通しの良いキッチン、キッチン設備にこだわる、光豊かで風通しの良いトイレ・バス、 高齢者への配慮、エコロジー志向、家族の経年変化に対応できる柔軟性などなど。

皆さんは、いまどんな住まいに住んでいますか?