■『/』と『ドット』のかたち
側面から見て『/』の形をしたドット・スクリーンが海や空と大地とを柔らかに区別し、接続しています。波や風による力を遮りつつ、人々に海に接する期待感、楽しさを誘発する形態です。人々は、このドット・スクリーンの下で複数のドットによって象られた空や風、そして海を体感することができます。
また、最も海側のドットの中に入り込むことで、海・空と大地の境界を超え、海や空の領域で海や空を眺めることができます。同時にこのドットは、利用者個々人で専有できるプライベートな場ともなります。
■ストリートファーニチャーとしてのかたち
国道10号線からの視線を意識した、拠点施設に相応しいシンボリックな形を採用しています。1枚のスクリーンを『/』状に設置するだけのシンプルな形態とし、さらに直径1000oのドットを複数配置することで、透過性のあるデザインとしています。屋根・柱によって構成される通常の東屋とは異なる特徴が、国道を行き交う車・人々に楽しい刺激を与え、利用を促進します。
■スケルトンとインフィル
東屋としての休憩機能以外にレクリエーション機能にも対応できるよう床面には可動式のベンチやテーブルなどを配置します。東屋本体をスケルトン、その内部は多様なニーズに応えられるインフィル的な設えとします。 |