○ 計画コンセプト
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、
『巣とは、動物が生活する上の必要から作る構造物である。その上または中で、摂食・休眠・繁殖(出産・育児)・避難するなどに用いる。
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この最小限の敷地に建つ最小限の家を無駄を省いた‘動物の巣’に見立て、巣と同様の生活上のベースキャンプとして、可能な限りの希望を詰め込みつつ、居心地の良い巣となることを目指しています。
まず、予算的に建築可能な最大限の構造体から生まれる2×3段=6つの立体空間に車・事務所・寝る場所・収納・洗面浴室・キッチン・リビング・ダイニング・階段を適宜割り当てます。
そして日当りの悪い北東隅に階段を設置し、屋上から地上レベルまで光井戸を通し、光や風を各フロア内部へ引き込み快適性を確保します。
同時に、2階床レベルを地上3.5Mレベルに設定し、周囲より一段高い生活床を設定します。3階、屋上ともにより高いレベルを設定でき、より快適な環境を確保できます。